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ART&Culture ~美大生の気になる彼是~

 美術大学に通う雑食系男子による、日頃気になった美術書、画集、展覧会情報、雑誌などを紹介するブログです。

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2009/06/23 : +/- [ the infinite between 0 and 1 ] Ryoji Ikeda 池田亮司展

Category :  ▼サウンドアート Ryoji Ikeda池田亮司
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puramai.jpg

もう、終了してしまいましたが、東京都現代美術館で行われていた。+/- [ the infinite between 0 and 1 ] Ryoji Ikeda 池田亮司展に行ってきました。

 人は身体を通した知覚(特に聴覚と視覚)によって外界を成り立たせています。それをデータ化したサイン波とかコンピューター上のピクセルとか、知覚できる極めて小さい単位を使って、大きく言ってしまえば、世界(空間)そのものを表現してしまおうという表現です。恐ろしくストイックでハード・コアですね。

 最初の展示室では24m×6mという巨大な壁のある部屋で、≪data.matrix〔n°1-10〕(データ・マトリクス)≫という10台に及ぶ大型モニタースクリーン、そして奥には、10数メートルはありそうな巨大壁面いっぱいに≪data.tron〔3 SXGA+ version〕(データ・トロン)≫が、展示されていました。それら二つの作品は、完全な暗闇に始まりピーとかピンとか(言葉にするとチープだな)音が、絶妙なタイミングで鳴りながら白黒グレーのモノトーンの電子世界が形成されてゆきます。平日の昼間に行ったせいか、いかにもそっち系(美術、サウンドアートとかが好きそう)な人たちがデータ・トロンの向かいの壁に寄りかかったり座り込んだり(!)していて、なんだか、ヒッピーだなぁ~なんて感じました。美術館の床に座り込むなんて奇妙ですが、そんな風に浸っていたい様な奇妙な心地よさを持った空間でした。
 データ・マトリクスの小型スクリーンのほうには、ブラックアウトした空間に星のような白い点々が空間を作るように点在していてそれを標準機で狙うような映像、そのまま空間が流れる映像とかが流れていました。それぞれの映像と音がリンクしていて、個別に見る限りでは何がその音を立てたのかはわかるのですが、目を閉じて全体で聴けば、すべて一体となった音楽として響きます。
 バーコード記号の流れのようなシーン、細かくビッシリと詰まった数字の流れなど、全体で幾つかのシーンに分かれていました。それが、美しいコンポジションでもって、高速に流れ去ります。視覚によって音楽のような構成のある抽象的な芸術を表現しようとしたのでしょうか。

 とにかく、光と闇の効果も使った展開で非常に刺激的でした。マトリックスとは数字の配列のことです。離れてみればホワイトノイズにみえるスクリーンで近づけば細かくビッシリと数字がつまっていて、それがマトリックス(連続性)をもって流れています。世の中にある電子データの最小単位は数字のピクセル一つだという事を表現しているんでしょうね。

 彼はどうやら無限の概念(日常の膨大な量の情報)をどうやって視覚化するかと考えていたらしいです。だから、すべてを把握できないような大量の数値やグラフなどを「高速化して」再生したのでしょうか。日常といったけれど、どこか特定できる日常ではなくて、まったく別の世界(非日常)ですね。

 B1の展示室に行くと、真っ白い部屋の中に≪the trancendentl(e)〔n°2-b〕(ザ トランセンデンタル)≫という真っ白い正方形の平面作品と≪the irreducible〔n°-10〕(ジ イリデュシプル)≫という真っ黒い正方形の作品が10枚並んでいます。それは純粋抽象絵画のようですが、よく見るとビッシリつまった数字で、一見絵画のようであってもその実はデータでしかないという現代の状況を表しているように思えます。


まと5


 その奥にかなり気になった作品があります。≪matrix〔5ch version〕(マトリックス)≫という作品(↑)で、五つのスピーカーが中心に向かってなにかの音波を放っているのですが、一番奥にある一台独立した五番目のスピーカーからは、ネズミを避ける機械の音のような高周波が出ていて、近くまで寄る事が出来ません出した。そのような拒絶とはどういうことなのでしょうか。その部屋は靴を脱いで上がるという指示がなされました。靴を脱ぐという行為は、くつろぐ場所である個人的、内部的な空間へ入ることを意味します。しかし、安定した内部であるはずの場所が「私に触れないで」とでも言わんばかりに音による「見えない」けれども「聴こえる」拒絶を行います。「聴こえる」とは言いましたが、音楽のような明確な音ではなくて、見えざる圧力といった感じです。拒絶と同時に、手前の四台のスピーカーからの音は、人が通ると干渉してその音色を変えます。そこを通った時には何かに触れるという感覚があります。拒絶しつつも、体の中を高周波が通過するという事によって音(別次元の空間)との関わりは維持されるのです。

+/- [ the infinite between 0 and 1 ] Ryoji Ikeda 池田亮司展

 → http://www.ryojiikeda.mot-art-museum.jp/

公式 

 → http://www.brainwashed.com/ryoji/

Ryoji Ikeda - Data.Microhelix

 → http://www.youtube.com/watch?v=2S_2r0J7bHo

Myspace

 → http://www.myspace.com/ryojiikeda


↓展覧会図録




↓池田亮司のCD








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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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